ポゴレリッチ

  • Day:2007.01.20 00:19
  • Cat:音楽
ポゴレリッチの演奏会を聴いてきました。
曲目は
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 op. 111
        エリーゼのために WoO. 59
        ピアノ・ソナタ第24番 嬰ヘ長調 op. 78 「テレーゼ」
        
グラナドス:スペイン舞曲集 op. 37から
         第5番/第10番/第12番
リスト:超絶技巧練習曲集 S. 139から
         第5番 変ロ長調 「鬼火」
         第8番 ハ短調 「狩」
         第10番 ヘ短調
バラキレフ:イスラメイ(東洋風幻想曲)

最近独自の路線にはまっていっているらしい
テンポがびっくりするくらい遅いらしい
と噂で聞いていたので、怖さ半分、わくわく半分。

ベートーヴェン、グラナドスと、決して心地よいとは言えない不思議な音の波につかまりながら落っこちないように一生懸命聴く、という感じでした。
ベートーヴェンの111ソナタの1楽章が始まったときには、低音にがっちりバランスをとった弾き方にドキドキしましたが、伸び縮みするテンポに乗っているうちに、だんだん船酔いにも似た印象に近づいていきました。
目の前で起こっている音楽を感じ取ろうと文字通り一生懸命に、楽譜や音を思い浮かべながら聴いたけど
疲れました・・・。

以前のポゴレリッチの印象から想像していたものとはあまりにもかけ離れていて残念でした。
ラヴェルの「夜のガスパール」なんかのCDにあるような圧倒的なまでの音楽をしていた人と同じとは思えませんでした。
独自の解釈や、目指しているものがどこにあるのか、凡人には分からないだけなのか・・・とも思ってみるけれど、やっぱり・・・。
私の目指しているものとは違いすぎて、斬新!とも感じられませんでした。

休憩後のリスト
ここに来てようやく違った色合いで期待が高まりました。
・・・なのに・・・彼ほどのヴィルトゥオーゾがなんであんなにはずすんだろう?
もうミスタッチとか音が汚いというレベルではなくて
隣の音を一緒に弾いて不協和音を作ることに意味がある、とでも言うかのような不協和音の連続。
「狩」や、「10番」なんて基本はオクターブなんだし、そんなに彼にとって難しい曲でもないと思うんだけど。
あの演奏を今のベストと思っているのか、それともはずしていても演奏会中だからやむを得ず弾き進んだのか・・・?
彼のステージ上での振舞いはとても自信に溢れていて、不本意な演奏をしてしまった・・・という感じではありませんでした。
パンフレットには「今後録音もしたい」と書いてあったので、もし実現したら是非聴いてみたいです。

あそこまで既存の作品を砕いて演奏するなら、自ら作曲した作品を演奏することで独自の世界観、美意識を世に問うということを考えないのかなぁ・・・と聴きながら考えていました。

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